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手渡し給与の利点と欠点について

私は以前本屋のアルバイトの募集がありそこでアルバイトをやっていました。今までのアルバイトでは給料に関しては銀行のカードを作成していましたが、ここの本屋に関しては手渡しの給与体制でした。手渡しの給与については私は初体験で初任給の時に社長が自ら封筒に名前を手書きで記入したのを渡してくれました。

給与なのでさすがにその場で開く事はしませんでしたが、やはり気になるものでトイレ休憩をとりトイレで封筒を開封しました。 給料明細は社長がExcelで作成した簡単なものでしたが、社長のスタッフへの愛が感じられるものがありました。 手渡しでの給料はお互いの顔を見ながらになる為、最初はものすごく緊張しますがもらった時のやる気は銀行振り込み等よりとても良いと思います。 渡される時に社長より「仕事慣れたか?」とか「最近体の調子はどうだ?」等の温かい言葉から、ミスについて怒られる事等様々ありました。

私はこのアルバイトをやめた後、他の仕事についていましたがそこの社長が新しくネットショップを開いたということで私の自宅までスカウトに来てくれました。 社長は一度働いてくれた人は家族みたいなものだから等の言葉を頂き私はものすごく感動しました。 そこで私はまたその会社に戻る事になったのですがやはりずっと手渡しの給与のままでした。 何故手渡しにこだわるのかを聞いた事もあります。 そんな時社長は「給料等に関しては給料明細を渡して銀行だと味気ない。スタッフの声を直接聞けるいい機会が出来るから手渡しにこだわる。」ということでした。 私はその言葉にものすごく感銘を受けました。 今ではかなり手渡しで給料を渡す企業は減ってきていますが、スタッフとの心が離れると仕事もうまくいかないと思います。 そんな企業様は1回でもいいので一度手渡しの給料体制をとってみてはと感じました。

でもやはり手渡しの給料に関しては欠点もあります。 社長自ら持ってくるのですから、社長に用事があった場合等は遅れる事もあります。 私は給料をもらってそれを銀行に入れて引き落としをしているので1日の遅れでも稀に致命的になることもあります。 そんな時でもやはり人間として「給料まだですか?」等は聞きにくいものです。 手渡しの為、1万円札が1枚少ない等もありました。 少ない場合に関してはすぐに言うのですが、やはりもらってすぐ開く事は難しい為翌日の報告になったりします。 また、給料日に休みを取っていた場合はやはりもらえません。 なのでどんなに体調が悪くても給料日には出社するようになっていました。

そんな中スタッフが増えてきて、一度銀行振り込みの提案も出たこともあります。 どうしても銀行振り込みがいいと言う人は申し出てくれと言われて2人から3人程度申し出ました。 私は昔本屋の時に社長より言われた言葉が忘れられなくて手渡しのままの給与体制を選びました。 給料日その日に給料がもらえない欠点等はありますが、やはり社長の心遣いが忘れられないのです。

今ではその会社を退職しましたが、月1程度社長が顔を見せに来ます。 「今どうしてる?」とか「頑張ってるか?」等の言葉を頂く事があります。 社長にはスタッフが家族同然という気持ちがものすごく伝わってきました。 社長とスタッフの心の繋がり、これは企業にとって大きな力になるのではないでしょうか。 私は今はその会社にはいませんが、社長に困った事があればいつでも駆けつける気持ちでいます。 他のスタッフも同じ気持ちになっていると思います。

最後になりますが、私は手渡しの給与体制はもっと普及しても良いと思います。 社長がめんどうくさがって銀行振り込みですますと、下のほうのスタッフとの繋がりが出来ません。 そんな事では企業が大きくなっても長く続かないでしょう。 企業の社長は一度考案してみてはいかがでしょうか。